御意見無用、トラック野郎 一番星!
この間の休日に、レンタルDVDで東映作品の「トラック野郎」を観ました。菅原文太、キンキンこと愛川欽也のダブル主演!1970年代のシリーズものです。今回 観たのは、第1作目の「御意見無用」、それから9作目の「熱風5000キロ」です。まず菅原文太 演じる主人公、星桃次郎は全国を駆けまわるデコトラ運転手で、酒と女が大好きで喧嘩っ早い男です。仲間には一番星って呼ばれてます。一番星は惚れっぽく、高嶺の花に恋をしますが、毎回失恋します。この恋愛パターンは 男はつらいよの車寅次郎を 思わせますね。恋に落ちると、マドンナの周りにキラキラと星が飛びます。効果音つき。
キンキン演じるは、一番星の親友 やもめのジョナサンこと 松下金造。警察官を辞めて、一番星の相棒になります。子沢山で生活が苦しいけど 天真爛漫な奥さんと大勢の子供達に囲まれ幸せそう。キンキンの笑顔が素晴らしい。当時は携帯電話などないので、無線を駆使したり、風の噂とか、第六感などで 運転手仲間同士、意思疎通がはかられてます。性描写や暴力、警察を冒とくするような表現や 差別的な表現もあります。コメディータッチでいたって陽気で明るく、バカバカしいけど笑えます。第1作目の仲直りのシーンで、海辺の波打ち際でキンキンと文太が水かけあいっこして戯れているのを見て、「なんだこりゃ」と笑いました。レアものです(笑)。
何でもかんでも派手。でも返ってそこがスカッとする。
いまはもう亡き菅原文太、愛川欽也のコンビ、見ていて愛らしいです。 作品ではトンネル工事の落盤事故や、当時の社会問題を織り交ぜています。 各回、地方をロケしてて、観光案内の要素も入っています。 放送倫理に引っかかり、この手の作品は軒なみ厳しいですよね。この映画も、CSや有料チャンネルなどでは放送されているかもしれないけど、もう地上波では見られないんだろうなあ、昭和世代よりも若い子たちが見られる機会は少なんだろうなって、さみしい気分になります。時代がそうさせるのでしょう。暴力や犯罪を肯定するわけではないのですが、義理堅くて、人情があって、懐かしい気持ちになれる映画でした。暑い日に暑苦しい映画を見る。そんな日があってもいいかなって思いました。
他にこんな記事も書いています。