にょ!

大相撲、カメラ、音楽、旅、暮らしなど。奇数月は 相撲ネタ多め。

    高田ゲンキさんの「フリーランスのススメ」に触れて。

    高田ゲンキさんの漫画「フリーランスのススメ」をWebで読みました。私の旦那さんの お仕事について書いてみることにします。

    夫はフリーのデザイナー

    デザインのお仕事をしてます。主な仕事場は自宅です。たまに取材や撮影に行きます。クライアントさんからは いつでも電話がかかってきて、夜から仕事を始めることも多いです。リーフレット制作をしたり、Webサイトをイチから作って更新したり管理してます。フリーでやっているので、仕事があるときとないときの差が激しいです。安定はしていません。でも ありがたいことに お仕事を頂けています。正直、今の状況になるまで大変でした。いまも大変ですが、何がどう大変なのか。この漫画「フリーランスのススメ」9話以降を読んでみてください。

    高田ゲンキさんの「フリーランスのススメ」

    うちの旦那さんも職種は違いますが、まさにこんな感じで。いまの状況になるまで すごく頑張りました。(現在も頑張り中!)カレンダー通り・暦どおりの世間とは完全にずれますし、会社という場所に行かないので、会話する相手が減ります。本当に孤独です。この漫画を読むと、夫を見ているようで・・・。高田ゲンキさんに すごく親近感が湧きました。

    高田さんの言葉

    便宜上「フリーランスのススメ」としていますが、僕が本当に描きたいのは「フリーでも会社員でも何でも良いから、自分が本当にやりたいことに全力で命を燃やす生き方のススメ」であり、たまたま僕の場合はそれがフリーランスだっただけなのです。

    ここ、経験者なので 説得力がありますね。そう、フリーになることを勧めているわけではないんです。高田さんの経験上、“高田さんは”フリーになってよかった!っていう作品になっていると思います。本当に良かったですね!

    それにしても20話で7~10案件同時進行って!そして先輩はその倍。ゾッとするような話ですね。すごいなぁ・・・。高田さんは先輩を憧れの対象として描いていますね。我が家のデザイナーは、憧れの対象がいるかどうか 正直 分からないですが、よく水木しげる先生を引き合いに出します。どうも水木さんをリスペクトしているようです。

    周囲の反応

    私も最初独立して自分でやる!と宣言されたときには、大丈夫なの!?と思いましたし、周囲も同じ反応でした。「え?」という感じで。肯定的な人はあまりいませんでした。当時 夫に独立を提案してくれたカメラマンの知人がいて、彼は夫のデザイン力を買ってくれていたので、後押しになったのだと思います。自信になったのでしょう。

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     独立前、カメラマンと組んでアートな活動やってました

    当然ですが親戚の集まりなどでは会社員家庭と違いますので、マイホームの話や会社の話など、合いません。収入が安定していないこと=悪のような表情をされます。

    親世代とは、時代が違うので「正社員として会社に勤める」ことが最良で、夫の両親からも「早く正社員で働け、部下を持って一人前なんだから」とたびたび説得されました。いまはなんとかかんとか理解いただいています。そこを曲げないで貫いた旦那さんは強いなぁと思います。

    そして不憫そうな顔で見られることもあります。そういうときは、やはりなんともいえない気分になります。良かれと思って言ってくれるのでしょうが、親戚には「デザインは趣味でやって、仕事は安定した収入のある職業が良いんじゃないの?」と言われることもあります。旦那さんも私も、彼のデザインの仕事にプライドを持っていますので、生半可な気持ちでやっているわけではないから、そういうわけにはいかないと思います。

    勘違いされることもしばしば

    「フリーだから暇でしょう」みたいな勘違いをされることもありますが、違います。会社でしてくれることも自分でやらないといけませんし、最初に書いたように時間関係なく電話やメールで連絡がきますから、常に仕事モードです。代わりにやってくれる人もいません。いまお世話になっているクライアントさんは日付が変わってからでも電話やメールがあるので、ほっと一息つける時間はかなり遅い時間帯になります。

    通勤はありませんので朝は割とゆっくりよくて日中はそこまでバタバタはしませんが、だいたい午前11時あたりから夕暮れまでの前半と、後半は お茶の間のいわゆる「ゴールデンタイム」に集中して仕事をしています。19時~23時ぐらいは 作業部屋にこもりますね。その時間帯に「暇だろうから」と何かに誘われたりしても断ることがあります。また、曜日は関係ありませんので土日だから・・・という感覚も薄いですね。土日も官公庁や銀行窓口があいてないだけで、お仕事は続きます。

    いまやっている お仕事

    夫は紙ものが得意で、チケットや名刺、リーフレット、そこに印刷するロゴや画像を加工しています。Webデザイナーでもあるので、サイトのレイアウトやパーツを作成して更新してます。先日は、テレビの某歌番組に出演したペルー人のグループが その歌番組内で優勝をし、夫のクライアントが彼らの秋公演を請け負って開催することになっていたため、問い合わせが殺到したそうです。

    こういったイレギュラー案件(常にイレギュラーではありますが)に対応し、常時サイトを修正していく、といったことも行っています。チケットはすぐにSOLD OUTになりました。お問い合わせが殺到したのは もちろんペルー人グループの実力があってこそなのですが、改めてテレビ(全国放送)の力ってすごいんだなと感じましたね。(うちにはTVないんですけどね)

    それから 現在進行中ではありますが、ある家具職人さんからもお仕事を請けています。製品イメージのリーフレットです。

    今後も!

    私としては、今後もデザイナーの仕事を続けていってほしいです。夫はコミュニケーションが得意なほうではありませんし子供っぽいところもありますが、デザインの領域ではずっとずっと先を行き、本領発揮をするからです。そこで できあがる洗練された作品とは違って、その作品を出すまでの工程はとても地味で地道で全然格好いいものではなく、緻密な作業です。少し遠回りしたり面倒なことがあっても着実に緻密に手順を踏んで斬新さも追究します。私にはできないので、すごいと思います。私はどうしても 手っ取り早い方法を取ろうとしてしまう。

    なんだか 手前味噌になってしまいましたが、高田さんの漫画に触れて 少し書きたくなったので書きました!改めてリンク張っておきますね~!

     

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