住んでいる人の年齢層に合わせて周辺の環境も少しずつ変わっていく
実家の近くの古いアパート。
私が大学生や社会人ホヤホヤの頃は満室だったのですが、その後 アパートの前に大きな環状線が走るようになり、そのアパートには 午前中 道路の影がかかるようになりました。
しばらくして徐々に空室が増え、みるみるうちに空き室が多くなっていきました。
おそらく騒音などもあったのだと思います。
去年などは、ベランダの具合からして2戸ぐらいしか入っている(生活している)気配が無くて、アパートは4階建てだったので、だいたい全部で16戸くらいだったと思いますが、あるときすべてが空室になりました。
「あ、ここついに取り壊されるな」と思ったのもつかの間、冬頃には重機が入りあっという間にアパートはなくなり、更地になりました。
更地になったあと、土砂が運ばれコンクリートが敷かれて平らになりました。春先、そこに建物が建ったのですが、
「なにができるんだろうね。コンビニかなぁ?」とか言いながら前を通っていました。
建設中の看板を見るまでもなかったんですけども、その建物の感じからして、シックな和風だったので、いまどきのケアホーム?とか言って眺めていました。
夏になり、またそこを通りかかったので看板を見てみると、新しくできたのは葬儀場でした。
えっ斎場?まるで最近の銭湯のような、足湯なんかもありそうな、そんな小じゃれた気配だったので びっくりしたと同時に、看板で「家族葬」の文字を見て「そっか、、いまはそういうご時世だもんね」って妙に納得した自分が居ました。
この近くには家族葬をウリにした小規模な斎場がちらほら増えてきているのです。いままでずっとそんな感じではなかったのに、点在し始めたというか、最近になってどんどん実家の周辺は開拓されているのだと思います。
ニュータウンのようにどっさり人が流入して新婚家庭が子供を産み、育て、独立し、親世代が残る。
独立し結婚をした新婚世代はまたあらたなニュータウンへ住処を求め、そこで子育てをして、子供は出て行き住処を変える・・・
大きな人口の流れができていて、新興住宅地など 最初はそこに幼稚園とか、ショッピングモールができ、次第に遊技場やレンタルビデオショップ、ファストフード、車の販売店、飲食店ができて、病院、整骨院、そういったものが増えていく。
そういえば私が住んでいる いまの住所の周りには斎場は一箇所しかありません。飲食店や車の販売店、スーパーマーケット、リラクゼーションの店やペットショップに囲まれています。
なにを今更という感じではありますが、環境を求めて住む人(個人・家族)が動くというのもよくある光景だけれども、そういうふうに、住んでいる人の年齢層に合わせて周辺の環境も少しずつ変わっていくのだなと改めて感じたのでした。
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