にょ!

大相撲、カメラ、音楽、旅、暮らしなど。奇数月は 相撲ネタ多め。

    祖母の鏡台をひきとってリペアして使っている。

    10年も前の話になります。

    母方の祖母が亡くなり、形見分けのときに、親族で祖母の家に集まりました。

    私も呼ばれました。当時は祖母がいなくなったことの悲しみのほうが強くて「形見分けなんて参加しなくて良いよ・・・」と思っていました。でも母に連れて行かれて、いろんな遺品を整理していたときに、これだけは捨ててほしくないと思ったものがありました。それは祖母が使っていた鏡台です。

    形見分け会議をしている部屋とは違う部屋の隅で、鏡台がこっちを見ていました。それこそ鏡台は 場所を取るしインテリアを左右するし、洗面台あるから不要だし・・・ということで親族の誰もほしがりませんでした。叔父の車に乗せてもらって、私が実家にもらってきました。

     

    鏡台を譲り受けてしばらくは、実家においていました。

    2年前に実家から引っ越したので、いまの場所へ移しました。

    実家家族には「これを機に処分したらどうだ」とも言われましたが、この姿見をどうしても手放したくありませんでした。

    車で運び込み、全部解体して、鏡を拭きあげて、すべてクリーニングしました。

    元々は もっと暗い色でしたが、専用洗剤を使って木のアクを浮かせて拭き上げると明るくツヤツヤになりました。

    木材同士を固定する部品も傷んでいたので、ホームセンターで同じ形状のものを探して、錆びにくいネジに替えました。

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    備え付けの椅子は随分低いものだったので、私はIKEAの椅子を使っています。

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    全身も写ります(画像は冬に撮ったもの)

    別段 高価なものでもなく、デザインも平凡なもの。

    まだ自分が小さい頃、祖母が住んでいた家に泊まりにいき、

    布団にくるまって左を向くと、この鏡台に向かって化粧水を顔にペタペタしていた祖母が見えていました。

    祖母は いろんな化粧を持っていました。お化粧や肌のお手入れがだいすきだったようです。

    手入れを終えた祖母が私の隣に寝て、足を暖めてくれました。

    冬だったんだなぁ。